薄荷さん
レビュアー:
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おいしい文藝シリーズ、第13弾。テーマは『つまみ』です。
「つまみ」はご存知の通り「お酒のあて」ですので、本書の裏テーマはお酒でもあります。
酒を飲む時は右手で茶碗酒、左手の甲に旨い塩・・・って本格派の方には、「つまみ」なんぞいらないかもしれませんが、基本的に旨い酒と相性のいい「つまみ」があれば、世界はパラダイス。
ビールなら揚げものとカレー、(重さによりますが)赤ワインは濃ゆい肉料理、白ワインは生ハム・チーズ(個人的にシュークリームも!)、ウィスキーはナッツやチョコ(トップスのチョコケーキも!)あたりが合うかと思います。
そして極々個人的意見として、魚介系と酢の物系「つまみ」は絶対日本酒or焼酎!
というか、日本酒は和洋中の「つまみ」に大抵合う!それどころか「〆のおむすび」にも合う!
〆をおいしく食べながら、ふと淋しくなって「日本酒くださーい!」・・・って、ダメじゃん!
・・・と、大騒ぎをするのは私だけでなく、世の中には沢山いるようです。
本書でも、作家・映画監督・漫画家・落語家・下着デザイナー(?)・・・さまざまな職業の計36人が大いに呑んで、大いに食って、大いに語ります。
さて、あなたの好きなお酒&「つまみ」は、何ですか?
料理が苦手な私でも、ぱぱっと作ってさっさと呑める!家呑みご推奨の、安くて簡単で美味しそうなおつまみを沢山紹介してくれるのが牧野伊三夫氏の
中でも「ねりもの天国」=薄切りにした竹輪・ギョニソなどの練り物を、両面こんがりカリッと焼いて、キャベツの千切りと一緒に皿に盛って、生姜醤油・マヨネーズ・ケチャップなどお好みの調味料をつけて食べる。
ジャンクなカンジがサイコー!自分で作って、さっさと飲む!素敵な酒宴です。
その反面、いただけない「つまみ」と「酒飲み」が獅子文六師匠の
どじょう自体云々ではなく、自分がどじょう好きだからって全然好きじゃない(多分、むしろ嫌いにちがいない)奥さんに、調理させるってのがいただけないっ!
生きたどぜうじゃなきゃ意味がないと主張する文六師匠曰く、火にかければ鍋の中で七転八倒大暴れの残酷物語になるのを
お店で飲む場合は、美味しいお酒とおつまみ+お店のもてなしが気になるところ。
鴨居羊子氏の
流行になるずっと前から、さりげなく最高の酒を供してくれるその店では、アテもとにかく絶妙に旨くて美しいんだそうです。い、行きたい・・・!
(美味しいワインを飲みながら)氏、曰く
美しい味=おいしいとは、この事ですね。
本書は下戸・上戸・うわばみ(笑)のどなたでも楽しく読めるとは思うんですが、下戸と上戸の食べ物のとらえ方の違いについて語った、姫野カオルコ氏の
下戸のマンガ家が描く料理はピンとこないし、外食で口にした料理でシェフが下戸だとわかる・・・美味い不味いじゃなく、もちろん酒が飲めないことが悪いんじゃなく、単に求めるものが違うだけ。
食べることへの情熱が同じだとしても、上戸は酒と合わせて美味しいものを、下戸は酒については考えずにごはんと一緒に食べて美味しいものを求めるんだと。
殊にこの「アジの刺身用ヒメノ式タレ」に重要な「苦味」について読んだとき、上戸の皆様は膝を叩くこと間違いなし!
他の美味しい文藝シリーズはこちら↓次のテーマは何でしょうねぇ? 楽しみです!
第1弾 ぷくぷく、お肉
第2弾 ずるずる、ラーメン
第3弾 つやつや、ごはん
第4弾 ぐつぐつ、お鍋
第5弾 ぱっちり、朝ごはん
第6弾 ひんやりと、甘味
第7弾 ずっしり、あんこ
第8弾 こんがり、パン
第9弾 まるまる、フルーツ
第10弾 うっとり、チョコレート
第11弾 こぽこぽ、珈琲
第12弾 はればれ、お寿司
第14弾 にっこり、洋食
第15弾 おいしい沖縄
酒を飲む時は右手で茶碗酒、左手の甲に旨い塩・・・って本格派の方には、「つまみ」なんぞいらないかもしれませんが、基本的に旨い酒と相性のいい「つまみ」があれば、世界はパラダイス。
ビールなら揚げものとカレー、(重さによりますが)赤ワインは濃ゆい肉料理、白ワインは生ハム・チーズ(個人的にシュークリームも!)、ウィスキーはナッツやチョコ(トップスのチョコケーキも!)あたりが合うかと思います。
そして極々個人的意見として、魚介系と酢の物系「つまみ」は絶対日本酒or焼酎!
というか、日本酒は和洋中の「つまみ」に大抵合う!それどころか「〆のおむすび」にも合う!
〆をおいしく食べながら、ふと淋しくなって「日本酒くださーい!」・・・って、ダメじゃん!
・・・と、大騒ぎをするのは私だけでなく、世の中には沢山いるようです。
本書でも、作家・映画監督・漫画家・落語家・下着デザイナー(?)・・・さまざまな職業の計36人が大いに呑んで、大いに食って、大いに語ります。
さて、あなたの好きなお酒&「つまみ」は、何ですか?
料理が苦手な私でも、ぱぱっと作ってさっさと呑める!家呑みご推奨の、安くて簡単で美味しそうなおつまみを沢山紹介してくれるのが牧野伊三夫氏の
三分おつまみ帳。
中でも「ねりもの天国」=薄切りにした竹輪・ギョニソなどの練り物を、両面こんがりカリッと焼いて、キャベツの千切りと一緒に皿に盛って、生姜醤油・マヨネーズ・ケチャップなどお好みの調味料をつけて食べる。
ジャンクなカンジがサイコー!自分で作って、さっさと飲む!素敵な酒宴です。
その反面、いただけない「つまみ」と「酒飲み」が獅子文六師匠の
どぜう。
どじょう自体云々ではなく、自分がどじょう好きだからって全然好きじゃない(多分、むしろ嫌いにちがいない)奥さんに、調理させるってのがいただけないっ!
生きたどぜうじゃなきゃ意味がないと主張する文六師匠曰く、火にかければ鍋の中で七転八倒大暴れの残酷物語になるのを
女は嫌がる・・・って怖いんだから当たり前じゃん!食べたけりゃ、自分でおやんなさいっ!
お店で飲む場合は、美味しいお酒とおつまみ+お店のもてなしが気になるところ。
鴨居羊子氏の
あくなき執念の味では、神経の行き届いたサービスのとあるお店について、羨ましくなる内容を語っています。
流行になるずっと前から、さりげなく最高の酒を供してくれるその店では、アテもとにかく絶妙に旨くて美しいんだそうです。い、行きたい・・・!
(美味しいワインを飲みながら)氏、曰く
一つ一つのアテは少量なのだが、これらはまことに磨かれた宝石のような味つけと、つめたさ、あつさ、なので、ここまでくると、私のお腹の中はワインと宝石が入り混じったごとき感あり。アテの温度のことは、宝石のみがきのようなものだ!
美しい味=おいしいとは、この事ですね。
本書は下戸・上戸・うわばみ(笑)のどなたでも楽しく読めるとは思うんですが、下戸と上戸の食べ物のとらえ方の違いについて語った、姫野カオルコ氏の
アジのヒメノ式・・・上戸と下戸のあいだに流れる深い川で、心の底から納得しました。
下戸のマンガ家が描く料理はピンとこないし、外食で口にした料理でシェフが下戸だとわかる・・・美味い不味いじゃなく、もちろん酒が飲めないことが悪いんじゃなく、単に求めるものが違うだけ。
食べることへの情熱が同じだとしても、上戸は酒と合わせて美味しいものを、下戸は酒については考えずにごはんと一緒に食べて美味しいものを求めるんだと。
殊にこの「アジの刺身用ヒメノ式タレ」に重要な「苦味」について読んだとき、上戸の皆様は膝を叩くこと間違いなし!
他の美味しい文藝シリーズはこちら↓次のテーマは何でしょうねぇ? 楽しみです!
第1弾 ぷくぷく、お肉
第2弾 ずるずる、ラーメン
第3弾 つやつや、ごはん
第4弾 ぐつぐつ、お鍋
第5弾 ぱっちり、朝ごはん
第6弾 ひんやりと、甘味
第7弾 ずっしり、あんこ
第8弾 こんがり、パン
第9弾 まるまる、フルーツ
第10弾 うっとり、チョコレート
第11弾 こぽこぽ、珈琲
第12弾 はればれ、お寿司
第14弾 にっこり、洋食
第15弾 おいしい沖縄
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スマホを初めて買いました!その日に飛蚊症になりました(*´Д`)ついでにUSBメモリーが壊れて書きかけレビューが10個消えました・・・(T_T)
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- 出版社:河出書房新社
- ページ数:208
- ISBN:9784309028644
- 発売日:2020年06月27日
- 価格:1403円
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